

インプラントとは、歯が根元から全て失われた時に、歯の根が入っていた顎の骨の中に、生体となじみの良いチタン製の人工歯根(インプラント)を植え込み、その上にかぶせものを装着していく治療法です。
第二の永久歯とも言われ、固定式に出来る場合が多く、取り外し式の入れ歯による違和感などで、お困りの方に適した治療法です。
インプラントは治療期間が少し長くかかり保険外の治療になりますが、長い目で見ると周囲の歯に与えるダメージが少なく、予防的治療ともいえる優れた治療法です。
○ブリッジとの違い
インプラントは健康な歯を削らないですみます。支えになる歯の負担が増えることもありません。
○入れ歯との違い
インプラントは固定式に出来る場合が多く、違和感がとても少ない治療方法です。針金がかかっている歯の負担が増えることもありません。
※差し歯との違い
差し歯とインプラントは治療法が異なります。しっかりとした歯の根が残っている場合は、インプラントを施す必要はありません。
その場合には差し歯の適用となります。

適応症の診察をさせていただきます。
インプラントが可能かどうかの判断の検査です。
○注意が必要な方
重度の歯周病や特定の全身疾患がある方(重度の糖尿病、骨しょう症や高血圧、心疾患、脳疾患、精神疾患など)
これらの疾患は絶対的禁忌ではありません。コントロールされていれば適応になる場合も多くあります。
○禁忌症
- チタンアレルギーの方
- 顎骨の成長が終わっていない方(一般的に18歳以下)
- 妊娠中の方
- アルコール依存症の方

- ①問診、口腔内診査
- 全身疾患の有無、口の中の状態、生活習慣についての問診、診査を行います。
- ②レントゲン診査
- インプラントを埋め込む顎の骨の量を診査します。
- ③口腔清掃、ブラッシング指導
- インプラントを長くもたせるために大切なことなので、歯の磨き方、定期的なクリーニングの重要性について御理解いただき、歯石除去などを行います。他の歯の虫歯、歯周病予防にもつながります。
- ④1次手術
- インプラントのフィクスチャー(歯根部分)の埋入手術を行います。
※顎の骨量が少ない場合、骨を足す処置が必要になります。
- ⑤待機期間
- フィクスチャーと顎の骨がくっつくまでの待ち時間です。
骨の硬さにもよりますが、一般的に1.5ヶ月~6ヶ月です。
- ⑥二次手術
- 歯ぐきの上にインプラントが出るように、延長キャップをのせるための手術を行います。
※一回法のときは省略します。
- ⑦上部構造の型取り
- 歯ぐきの状態が整ったら型取りを行います。
- ⑧上部構造の装着
- かみ合わせの調整などを行います。
- ⑨メンテナンス
- 3~6ヶ月ごとの検診でクリーニングを行います。
インプラントを長くもたせるためにとても大切になります。
